編集委員・大村美香
牧場を訪ね歩くうち、疑問がわいた。牛から搾ったままの乳を生乳と呼ぶ。それが牛乳という商品になるまでの過程はどうなっているのだろう。乳業大手、雪印メグミルクを訪ねた。全国に8カ所、グループ会社の3カ所を含め計11工場がある。
牧場の生乳は専用のタンクローリーで大型の冷蔵タンク「クーラーステーション」に集められる。乳成分や細菌数の検査をした上で、乳業工場へ運ばれる。これが一般的なルートだ。
では、各工場にはどの地域の酪農家の生乳が集まるのか。工場により事情が異なるとのことで、神奈川県にある海老名工場を例に説明してもらった。
「地元・神奈川の53戸の酪…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル